紙本着色 一幅
署名「北斎戴斗筆」
印章「ふもとのさと」
55.6×26.8cm
扇面の形状を縦に使って、桔梗のひと叢をのびやかに描いている。おそらく制作当初から、扇として仕立てることは意図していなかったとみられ、通常の扇面画に比べて、画面いっぱいに大胆な構図をみることができる。
花弁や花芯の入念な描き込み、茎や葉の速筆など練達した筆づかいと濃淡の配色により、小画面を心地よい落ち着いた作品としている。静澄かつユニークな作品である。
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