紙本着色 扇面 署名「葛飾北斎筆」 印章「辰政」(二顆) 23.0×49.5cm
年の暮れから初春にかけ、家々を巡り祝言を述べて猿を舞わせて米や銭を乞うた習俗を、若き北斎は扇面という画面に、この年代独特の淡い彩色で描いている。北斎の描く人物画は、高貴な人物や伝説上の人物から芸に生きる庶民まで、自在な筆さばきを見せている。本作品は、文化年間前半40代と推測される。
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