Shirabyoshi, Heian Court Performer
・白拍子 絹本

絹本着色 一幅
署名「北斎戴斗改為一筆」
印章「葛し可」
98.0×41.9cm

本図は平安末期から鎌倉時代にかけて行われた白拍子の舞姿を写した一幅である。
白い直垂、朱の長袴を纏い、立烏帽子に飾太刀をはく凛々しい男装の佳人は、源義経との訣別を強いられ、鎌倉八幡宮で源頼朝政子を前に「しづやしづ 賎のをだまき繰り返し 昔を今になすよしもがな」と恋慕の舞を舞う静御前と察せられる。
この幅、明治年代にヨーロッパに渡り、フランス、スイス等を経て、1986年(昭和61年)に当館の蔵品となった。
簿墨を使った骨法は神技に至り、北斎の為一年代(60代から70代前半)の秀作美人画である。

※画像をクリックするとさらに拡大した部分画像をご覧になれます。