その場がど~んともりあがる雑学の本
相手をリラックスさせる雑学<第2章>
競馬で5万円儲けたとか、競輪で10万円儲けた、などという話はよく聞きますが、なぜか「儲けたのでビデオディスクを買った」とか、「バイクを買った」「家を建てる資金にした」などという話はめったに聞きません。
なかには、しっかり貯金しているという奇特な人もいるかもしれませんが、たいていの場合は、儲けた金を再びギャンブルにつぎ込むか、いつの間にか飲み食いに使い果たしてしまうようです。あわのように消えてしまうので「あぶく銭」といったりします。
これが、つまり「悪銭身につかず」という語の意味です。コツコツ働いて得たお金は大事にしますが、そうでないお金は、いつの間にか消えてしまうものなのです。宝くじを当てた人の末路が、わりと悲惨なものになるといわれるのも、そのたぐいでしょう。
シカゴの暗黒街に帝王として君臨していたアル・カポネは、1927年に1億500万ドルというとてつもない年収を得て、個人としての年間収入の世界最高記録をつくったギャングの親分ですが、そのカポネも結局は脱税で7年間も投獄されてしまいました。
「講談社+α文庫」所収
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