その場がど~んともりあがる雑学の本
相手をリラックスさせる雑学<第2章>
最近の日本女性に「ペチャパイ」がいなくなったと思いませんか。小ぶりなバストは小ぶりなりに美しく、もり上がって見える。これはどうもブラジャーの精度(見せかけのうまさ)と使い方の成功によっているらしいのです。
女体を美しく見せるために、これまで欧米ではガーター、シュミーズ、コルセット、ペチコート、ガードルといった下着の開発が、長い時代をかけておこなわれてきました。むろんズロース、パンティー(ショーツ)のたぐいも。それぞれの下着に、それぞれの長い歴史があるのですが、ここではブラジャーにしぼってクイズを。ブラジャーは、いつ開発されたのでしょうか。<
ガーターやシュミーズが中世に、もう登場していることから考えると、まさに意外なのですが、いまのブラジャーは大正元年(1912)、つまり20世紀の発明品なのです。
発明者はイタリアのマリイ・クロスビーという娘さん。
彼女はコルセットのうち、胸当ての部分だけ切り離して単独の下着にすることを思いつきました。いまとなれば「なあんだ」といってみたくなるアイディアですが、当時はだれもそこに気づかなかったのです。
以後、ブラジャーの改良進歩のめざましさは周知のごとし、で「肉を集めてもり上げる」豊胸ブラまで考案されています。ちなみに、ブラジャーのサイズでのA~Dカップを決めたのは昭和10年(1935)、アメリカの業者でした。Eカップ以上は現代のネーミング。
「講談社+α文庫」所収
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