性に悩む有名人たちとは＜雑学倶楽部＞

女性か強くなった現在、若い男性の童貞の数は同年代の女性のそれを上回ります。いずれは女性と交わることがあるでしょうが、生涯、童貞で通した有名人は少なくありません。

かの万有引力を発見した科学者ニュートンは85歳で死ぬまで、1度も女性を抱かなかったそうです。禁欲の原因は強度の不眠症にあったといわれています。

ルイ14世もマリー・アントワネットと結婚してから7年間、1度も性生活を持ちませんでした。彼は包茎に悩まされ、勃起すれば痛み、セックスが不可能だったといいます。

日本では上杉謙信が有名。「一生不犯の将」として知られ、史家のあいだで女性説が起こったほどです。彼の場合は、宗教的なことが理由だともいわれています。

初夜の日、新妻の恥毛を見てインポになったイギリスの有名な批評家ジョン・ラスキンは、その後、一生女性の体にふれようとはしませんでしたが、性欲だけは旺盛で、大のマスターベーション好き。毎日「自爆した」と日記に記しています。たぶん、少女を頭のなかに描きながらの自慰行為だったでしょう。

世紀の皮肉家の大劇作家バーナード・ショー。彼は29歳まで大切にしていた童貞を、年増の未亡人に誘惑されて喪失。だが、このときのショックから、以後15年間、禁欲を守りました。

真偽のほどはわかりませんが、愉快なのは、鎌倉時代の法師、弁慶の1回半という記録（?）です。彼も一度、年上の女性にそそのかされ、関係を結んだそうです。「半」というのは、やはり、年上の女性。挿入寸前までいったところで、彼は急に行為を中止。「あのときと同じことか」と前回のことを思いだし、そそくさと帰ったそうです。俗説で義経との男色（同性愛）説もあります。真相は案外、このあたりに……。

「講談社＋α文庫」所収