人生の四大儀礼とはなにか<雑学倶楽部>



人生の四大儀礼とはなにか<雑学倶楽部>

その場がど~んともりあがる雑学の本
とにかく話をつなげたい雑学<第3章>

人生の四大儀礼とは誕生・成人・結婚・葬の4つで、これを人生の四大通過儀礼といいます。人間が生まれてから成人、結婚を経て死亡するまで、通り過ぎる儀礼なので、通過儀礼と呼ばれ、ひとりの人間の人生にとっても非常に大切な儀礼です。これは冠婚葬祭のなかに生きていて、宗教、民族の違いを越えて、どこの国でもとりおこなわれています。

冠婚葬祭については、どなたもご存じだと思いますが、概略だけ述べておきましょう。

「冠」は頭にかぶる「かんむり」のことです。昔は男子の成人を祝う「元服」の式を意味しました。いまの成人式にあたります。大人は冠をかぶり、子どもはかぶらなかったという中国の故事に基づきます。このほか、人生の冠としては妊娠や出産、入学、就職の行事やしきたりを、これにあてるのが一般的です。

「婚」は、結婚のことで、人生でもっとも華やかな行事です。

「葬」は、死者を弔う葬儀のことです。通夜、葬儀、告別式から埋葬、一周忌、三回忌など年忌供養にいたるまで複雑な儀式です。宗派や宗旨により、しきたりも違ってきます。

「祭」は、祖先を祭り、神を祭る、正月から大晦日までにおこなわれる、いろいろな年中行事のことです。

こうした冠婚葬祭のしきたりを、目上の人やふだんおつき合いのない方、親類がお互いに守り合うことで、各人の人生、あるいは社会とのつながりを振り返る意味があります。たとえば、自分自身の、あるいは友人、知人の結婚を通して、しきたりを守り、自らを反省し、人生の節目にこれを利用するわけです。

そして、大事なことは喜びを分かち合い、悲しみは助け合うという気持ちが、儀礼の根本になっているということです。また、喜びや悲しみをともに味わうことで、意思の疎通がはかられ、人間のつき合いを深める基礎になるのです。贈答も同じ意味を持っています。

「講談社+α文庫」所収

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