その場がど~んともりあがる雑学の本
もう少し目立ちたい雑学<第4章>
「時計はスイス」の神話は、いまだ健在。スイスの時計輸出は、機械電子、化学製品に次いで第三位で、同国の重要な輸出産業となっています。数百社あるといわれるスイスブランドですが、それをグループ分けしてみると、一つは企業グループ系、もう一つは独立系ブランドに大別できます。これを知っているだけでもあなたは時計通。
(1)ASMH企業グループ系 この企業グループは完成品、ムーブメント、部品、マイクロエレクトロニクス、生産システムなど幅広い総合メーカーです。このメーカーのブランドには1.オメガ(全世界市場向け)、2.ロンジン(同)3.チソ(スイスと南ヨーロッパが主市場)、4.サーティナ(北ヨーロッパが主市場)、5.スウォッチ(全世界向け)があります。
(2)独立系ブランド こちらはいわゆる高級品(ラグジュアリーウオッチ)としてのイメージで人気を維持しているメーカーと、個性的な時計を売り物にしているメーカーに分けることができます。
前者には、1.ローレックス(オイスターシリーズで超有名)がよく知られているメーカー。また、2.パテック・フィリップ、3.オーディマ・ピゲ、4.バセロン・コンスタンチンの三社は、メカ高級ウオッチの御三家で、特定の金持ちを相手に、年間一万~二万個しかつくらないといいますから、知る人ぞ知るブランド品といってよいでしょう。
さらに、5.SIHHは、高級品志向で生産し、ジュネーブで招待者を専門に展示商談会をおこなうというグループがあります。有名ブランドではカルティエやダンヒルもこのグループに参加しています。その他、ピアジュ、ボーム・メルシーもこのグループです。
後者の個性的なデザインや、なんらかの特徴を売り物にするブランドものとしては、6.ホイヤー(スポーツウオッチとして有名)、7.モーリス・ラクロア(文字盤に特徴がある)などがあります。
「講談社+α文庫」所収
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