スポーツマスコミは、兄弟横綱誕生と浮かれているけれど、横綱昇進が若乃花の相撲寿命を縮めるのではないかと心配だ。小錦は大関だったから、十両陥落寸前まで相撲がとれたけれど、横綱となるとそうはいかないからだ。
また、横綱が3人になって、ますます同部屋問題がクローズアップされるだろう。残された大関2人のうち、武蔵丸は横綱3人と当たるのに対し、貴ノ浪は曙1人としか当たらない。これでは、公平な競争原理が機能しないのはだれの目にも明らかだ。
さらに、最近不調の曙が休場でもすると、横綱が2人いるのに、優勝決定戦でもなければ、横綱対決はみられないということになる。ただでさえかげり始めた相撲人気も、風前の灯火だ。
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