お寿司や刺し身に欠かせないのがワサビ。風味はもちろんだが、実はワサビには殺菌作用があり、当初は魚介類にはつきものの細菌や寄生虫対策として使われていた。
ところが、最近では冷凍技術や衛生管理が格段に進歩し、本来の役割は終えてしまった。また、本物のワサビが高価なこともあって、今では怪しげな粉ワサビが主流を占めている。ほとんどの粉ワサビは、ワサビとは全く異なる植物であるホースラディッシュ(ワサビ大根)と洋がらしを混ぜ、緑色に着色したもので、本物のワサビとは似て否なるもの。
ちなみに、「本ワサビ使用」とうたっているチューブ入りの練りワサビは、本ワサビとホースラディッシュを混ぜて作られている。
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