同年代の仲間と飲んだり食べたりしたときには、支払いはワリカンが常識。ワリカンは「割勘」と書き、「割前勘定」ともいう。
これは、江戸時代末期の小説家・山東京伝が編み出した方法と言われている。山東京伝は遊び人のくせに、けっこう勘定高く、友人たちとの飲み会などでも、その場で頭割りで勘定をしはじめるので、当時は「京伝勘定」とも呼ばれた。ちなみに、英語ではgo Dutchと言い、Let's go Dutch tonight.などと使う。
ただし、go Dutchは「自分の分は自分で払う」という意味で、日本風の総額を人数分で割るという、いわゆる「頭割り」とは多少ニュアンスが異なる。やはり、個人主義のなせるワザだろうか。
| 書評者プロフィル | 編集長なんちゃってプロフィル | 免責事項 |
Copyright(c)2002-2010 Kenji Noguchi. All Rights Reserved.