ゴルフを18ホールにしたわけは<雑学倶楽部>



ゴルフを18ホールにしたわけは<雑学倶楽部>

その場がど~んともりあがる雑学の本
相手の気をひく雑学<第1章>

ゴルフは500年ほど昔、スコットランドで始められましたが、球はオランダから輸入したものを用いていました。とすると、オランダのほうがイギリスより早くゴルフを始めていたのだろう、という見方もできます。

世界最初のゴルフクラブ「セントアンドリュースクラブ」は1744年にできていますが、このクラブはいまでも世界ゴルフ界の総本山といわれています。

さて、1858年にセントアンドリュースクラブの委員たちが集まって、ゴルフのホールはいくつにしようか……という相談会を開きました。

論議百出しましたが、結論が出ません。委員たちの思案が尽きかけたとき、この委員会に出席していたある長老が、わたしの意見を言うからお聞きいただきたい、と言って立ち上がりました。

「じつは、ごらんのとおり、わたしは老人だから1ホール行くごとに気つけ薬のつもりで、ウイスキーを1グラスだけ飲むことにしている。グラス1杯のウイスキーは1オンス半くらいだから、1本で18杯分とれる勘定になる。だから18ホールまわるとウイスキー1本がからになる。ここで気つけ薬が切れてしまうから、そのあとにホールがつづくと、気力的にも体力的にも歩くことができなくなってしまう。私のためを考えてくれるなら、18ホールがちょうどいい。それに、この程度が適切だろうと思うが、どうだろう……」
長老は、こいう言って席に座りました。

「こりゃ、おもしろい。名案だ。18ホールに決まった!」
と、だれかが大きな声で叫びました。ほかの委員からも異論が出ず18ホールはこのとき決まったのです。

「講談社+α文庫」所収

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