その場がど~んともりあがる雑学の本
相手の気をひく雑学<第1章>
花柳界(遊女や芸者のいるところ)用語で「ひら」というのは、座敷に芸者をはべらせ、酒をくみかわしながら唄を聞き、手踊りなどを観賞するマジメなお遊びのことです。
これに対して、好いたらしい芸者を口説いて4畳半の部屋に連れていき、ちょんの間(短い時間)にイタダいてしまうのを「カゲ」とか「小唄」「端唄」などと呼びました。
また、オールナイトでお楽しみをするそれは「おきまり」とか「長唄」などと小粋な隠語を用います。
初めて遊びにきてくれることを「初回」といい、初回客の相手となった女性は、なにかと打ち解けないものが残るのがつねで、再び訪れてくれることを期待したサービスを、と考えるのが通人です。
それで、再度きてくれるのが「裏を返す」で、3度目になると初めて「馴染み」と呼ばれるようになるのです。
「講談社+α文庫」所収
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