その場がど~んともりあがる雑学の本
相手の気をひく雑学<第1章>
帝国ホテルといえば、わが国で最高級にランクされるホテル。そのいちばん豪華な部屋の床面積は、なんと約300平方メートルもあり、寝室が2部屋もあるインペリアル・スイートルーム。
おもに海外のVIPの宿泊用として利用され、オリンピックで陸上の4冠王に輝いた米国のカール・ルイス選手も、この部屋に泊まったことがあります。
ところで、旧帝国ホテルが産声をあげたのは明治23年(1890)のことです。いまは愛知県の明治村に移転しましたが、アメリカの建築家フランク・ロイド・ライト(1869~1959)設計によるヨーロッパ風の堂々としたレンガづくりのホテルは、たちまち話題を呼び、かっこうの新聞ダネにもなりました。
当時の記事によりますと、「寝室60有余、1室1日50銭以上7円まで、1日の室代食料とも廉なるは2円75銭……」。特別室1泊約9円で3食つきだったといいます。ちなみに、現在の帝国ホテルの特等室の価格は、1泊80万円(1997年6月現在、税・サービス料別)。
「講談社+α文庫」所収
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