その場がど~んともりあがる雑学の本
相手の気をひく雑学<第1章>
1997年7月1日に、香港は99年ぶりにイギリスから中国に返還されました。その香港の映画の話で、意外に知られていないことを紹介しましょう。
香港映画は、昔、初めから英語で制作された一部の作品以外は、すべて北京語でつくられていました。中国の映画に合わせていたのです。けれども、香港で使われているのは広東語。英語と広東語が主流の香港で、北京語の話せる俳優ばかりいるわけがありません。声を吹き込むのは別の人……、声優がやっていました。
1976年、この状況を不自然に思ったある俳優兼監督が、1本の映画を完成させました。それは、マイケル・ホイ(許冠文)の『Mr.Boo!/ギャンブル大将』という映画です。これは、日本でも公開されました。この作品を契機に、香港映画は広東語のものが主流になったのです。
「講談社+α文庫」所収
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