その場がど~んともりあがる雑学の本
相手の気をひく雑学<第1章>
イギリスには「彼は銀のスプーンを口にくわえて生まれてきた」、あるいは「彼は木のスプーンを口にくわえて生まれてきた」ということわざがあります。
前者は「富裕な家柄に生まれた」という意味になり、後者は「貧しい家に生まれてきた」という意味になります。
つまり、銀製品は金製品と同じく、その家の家宝だったからです。ロウソク立て、カップ、大皿などで飾り立てるのが金持ちの象徴だったのです。
いまでも、銀製品を家の宝とする風習は欧米に残っています。銀製品は、コロンブスがアメリカを発見するまで、いまよりはるかに貴重品だったので、銀製品のカップやスプーンなどは家宝だったのです。
アメリカ発見後は、南部メキシコとアメリカ、カナダから大量の銀が発見され、産出されるようになりました。こうした歴史があって、いまでも銀製のトロフィーが使われているのです。
「講談社+α文庫」所収
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