長野五輪のマスコットはなぜフクロウか<雑学倶楽部>



長野五輪のマスコットはなぜフクロウか<雑学倶楽部>

その場がど~んともりあがる雑学の本
相手の気をひく雑学<第1章>

1998年2月の長野オリンピックのマスコットに選ばれたフクロウは、南極大陸を除く全世界中に分布しています。

フクロウ科は約22属、134種類。このうち、日本では11種類生息していますが、なんと半分の6種類が長野県内にいるのです。

同県は、「フクロウにとっても、自然豊かな環境であることを物語っている」というわけです。オリンピックの基本理念である「新しい時代の英知を求め、美しく豊かな自然との共存」とも合致するところから、フクロウが選ばれたのです。

オリンピックの成功と自然保護は切っても切り離せない関係にあるのですが、フクロウは、古代エジプト時代から賢者。知恵のシンボルとして、また、ギリシャ神話にも女神の聖鳥として登場するなど、敬われてきたということもマスコットに選んだ理由の一つのようです。

ちなみに、長野で確認された6種類はコノハズク、コミミズク、オオコノハズク、トラフズク、アオバズク、フクロウです。なお、フクロウ科の鳥のうち、一般に羽角といって、耳のように見える羽のない種をフクロウと呼びます。

フクロウは、昼間は大きな欅(けやき)の木の洞などに、じっとひそんで眠っています。日暮れとともに抜け出して森や畑を飛び回りますが、獲物に気づかれないように、パタパタ音を立てずに飛ぶことができます。そのため、羽毛はやわらかいのも特徴です。

好物の獲物は小鳥、コウモリ、昆虫、ヘビやカエルなどで、これらを捕まえて食べています。したがって、昼の猛禽類であるワシやタカに対し、フクロウは夜の猛禽類と呼ばれます。

「講談社+α文庫」所収

アマゾンで検索 プライバシー ポリシー

【Amazon.co.jp】書籍、CDから家電まで購入金額1,500円以上で国内配送無料。

Google
Web 雑学倶楽部内 を検索