伏せ字のルーツはいつごろからか<雑学倶楽部>



伏せ字のルーツはいつごろからか<雑学倶楽部>

その場がど~んともりあがる雑学の本
相手をリラックスさせる雑学<第2章>

雑誌などで「お××コ」と書いてあることがあります。この××を伏せ字といい、例の「四文字語(わいせつ)」の使用を自主規制しているわけ。

この伏せ字のルーツは、明治4年(1871)に出版された『毒婦伝』が始まりらしいといわれています。毒婦とは、腹黒く、人に害を与えたり、悪知恵のある女性のこと。明治24年には松山堂が復刻した『艶道通鑑』で、「原本時に猥褻の句あるは○○○を以て是れに換へ、虫食或は汚損して字体判然せざるものは□□□を以て之に替ふ」と伏せ字記号を使い分けしていました。

敗戦前、国家検閲がおこなわれていたころ、発売禁止処分を恐れて、あらかじめ××、○○、……などの伏せ字を使用しましたが、それでは検閲したことが歴然なので、のちには伏せ字さえ禁止されました。敗戦後の占領軍による検閲でも伏せ字は認めなかったのです。

「講談社+α文庫」所収

アマゾンで検索 プライバシー ポリシー

【Amazon.co.jp】書籍、CDから家電まで購入金額1,500円以上で国内配送無料。

Google
Web 雑学倶楽部内 を検索