その場がど~んともりあがる雑学の本
とにかく話をつなげたい雑学<第3章>
UFOというのは、正しくは「未確認飛行物体Unidentified Flying Object」のことです。1947年の夏、アメリカはワシントン州で、閃光を放ちながら飛ぶ9つの物体を見た、という人が多数現れてから問題になりました。最初は、その物体の形がコーヒー茶碗の受け皿(saucer)に似ていたというので「空飛ぶ円盤」と命名されました。
さて、UFOが日本に出現すれば、それをどのお役所が受け持つかを考えてみましょう。ごくふつうには、気象庁の名前が出てきますが、気象庁はそれを扱わないと断言しています。というのは、気象庁の仕事は「気象業務法」という法律で定められており、そこで「大気の諸現象」について観測するように命じられているからです。
したがって、仮にUFOが大気の現象と判明すれば、UFOはUFOでなくなるので、気象庁はUFOを観測することになります。しかし、UFOが大気の現象と判明できなければ、いまのところは未確認飛行物体なので、気象庁はUFOを扱わない、というわけです。
では、どの官庁が扱うのでしょうか。「防衛庁の航空自衛隊か、運輸省の航空局あたりではないでしょうか」と、気象庁企画課の人が答えてくれましたが、そのへんのところが、おそらく正解でしょう。
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