コーヒーの味を初めて知ったのはだれか<雑学倶楽部>



コーヒーの味を初めて知ったのはだれか<雑学倶楽部>

その場がど~んともりあがる雑学の本
とにかく話をつなげたい雑学<第3章>

コーヒーの原産地はアフリカ・エチオピアのカッファ州というところです。ですから、コーヒーはカッファのなまりが残って、カフィーとなったという説があります。

語源はともかく、コーヒーの味を初めて知ったのは人間ではなく、山羊なのです。山羊が木の実を食べ、ウメーウメーと鳴きながら興奮しました。それを見ていた男が、どれどれといって食べたのが始めだといいます。

その木の実を炒って粉末にしたのがコーヒーです。飢えに苦しんでいた旅人がコーヒーの実を食べたところ、元気が出て、また旅をつづけたという話もあります。

食べることから始まったコーヒーを、飲むコーヒーに変えたのは、アラビア人で、7世紀のころだといいます。エチオピアのコーヒーの液汁を飲んだのが飲用の始まりですが、実を煎じて飲むことを考えついたのはペルシャ人だといいます。

その後、紆余曲折あって、ヨーロッパヘ伝えられたのが1616年。ココアや茶より遅く、モカ・コーヒーが初輸入されました。

話は飛んで、日本へはオランダ人が持ち込みました。オランダと江戸幕府の通商が始まった慶長14年(1609)のころだと、コーヒーに関する文献には出ています。

当初は、緑茶に慣れた日本人にはなじめなかったようです。明治19年(1886)、日本初のコーヒー専門店「洗愁亭」ができ、その2年後に上野黒門町(現在の上野2丁目あたり)に「可否茶館」ができましたが、いずれも開店休業の状態だったといいます。

「講談社+α文庫」所収

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