その場がど~んともりあがる雑学の本
とにかく話をつなげたい雑学<第3章>
ジャイアンツの長嶋監督、芸能界ではビートたけしさん、芸能レポーターの梨元勝さん、エッセイストの安藤和津さんなど、著名人も愛飲しているというプロポリスってなにからつくられているか、ご存じですか。
ミツバチが樹木から出る樹液と、自らの唾液を混ぜ合わせてつくる薬効成分のある物質のことです。ミツバチは巣内を守るためにプロポリスをせっせとつくり、巣の入り口やすき間にぬりつけます。巣内はプロポリスの殺菌・抗菌作用によって清潔に保たれています。
たとえば、巣内に小さな虫やネズミなどが入ってきても、得意のハチの一刺し(毒)で殺してしまいます。その死骸は外に運び出せないのでプロポリスで固め、腐敗を防ぐのです。
このプロポリスには、ガン細胞を抑え込んでしまう強力な抗ガン物質が含まれているのです。1991年のガン学会で、国立感染症研究所(旧国立予防衛生研究所)の元ウィルス室長だった松野哲也氏が、プロポリスに含まれる殺ガン細胞物質を発見したことを発表。以来、林原生物化学研究所(本社岡山県)などの科学者が、プロポリスの抗ガン作用を研究。殺ガン効果以外にも、高血圧や糖尿病といった生活習慣病、あるいは花粉症、水虫、虫刺され、歯の痛みなど不快な症状にも効くことが医学的に証明されています。また、アトピー性皮膚炎や口内炎など「炎」のつく病気にも薬効があります。
ヨーロッパ、とくに東欧諸国やアメリカでは、すでに医薬品として認められていますが、日本では健康補助食品として販売されています。
「講談社+α文庫」所収
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