その場がど~んともりあがる雑学の本
とにかく話をつなげたい雑学<第3章>
世界でもっとも古い紙幣は9世紀ころ、唐時代の中国で発行された飛銭です。これは、別名を便換ともいいました。その名から推察できるとおり、当時の重い銅銭にかえて、政府機関が現金納入者に交付した一種の手形のようなものです。
それから6世紀後、ルネサンスの最盛期を迎えたイタリアで、振替銀行が初めて指図証というものを発行。これが銀行券としての紙幣第1号です。
ほかに政府が発行した紙幣として有名なものには、フランス革命(1789~1799)当時のアッシニア紙幣、アメリカ南北戦争(1861~1865)当時のグリーンバック紙幣などがあります。しかし、いずれもインフレを招いており、政府の思惑どおりにはいかなかったようです。
その後、1883年にイングランド銀行券が法定貨幣となり、それを契機として、各国で中央銀行制度の整備が進み、政府紙幣より中央銀行券が通貨の中心となりました。
「講談社+α文庫」所収
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