その場がど~んともりあがる雑学の本
とにかく話をつなげたい雑学<第3章>
子を1人しか産めない中国と違って、制限なしに五つ子も産める日本ですが、出産側の女性の考えは対照的です。
中国の人口抑制のために設けた一人っ子政策では、跡継ぎとして男児の出産を要請されています。
ところが、「1人だけ産むなら女の子がいい」と76パーセントの女性が望んでいるのが日本だそうです(『アエラ』1993年9月21日号)。こうした女性の考え方も時代によって変化しています。
「10年前には、男児希望が51.5パーセントあったのに5年前から逆転、女児人気はますます高まる一方だ。2人産むとしたら、男女1人ずつという希望が8割以上だが、2人とも同性なら"女の子だけ"が"男の子だけ"の5倍」(同誌)
跡継ぎのため、ぜひとも男児という発想が少なくなり、「核家族化が進むなかで、老後の話し相手や介護はやっぱり実の娘でなければ、という期待では」とは厚生省。
同省から出向中の埼玉県の副知事、坂東眞理子さんは「今の親は経済的に子どもに頼る必要はまったくありません。それよりも子どもに期待するのは話をしてくれること、つきあってくれることです。すると、稼ぎがよくても忙しい長男よりも、適当に暇のある娘の方が話し相手になってくれることが多い」と、女性ならではのコメント(『FUJITSU飛翔』25号、1996年)をしていますが、説得力があります。
「講談社+α文庫」所収
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