その場がど~んともりあがる雑学の本
とにかく話をつなげたい雑学<第3章>
男たちが集まって「どんな死に方が望ましいか」なんて話になると、まず、間違いなく第1位にくるのが腹上死です。「あれは男の本望」といいきる人さえいます。
この考え方、日本人ばかりではなさそうです。その証拠に腹上死を、英語でスウィート・デス、フランス語でラ・モール・デュースといいます。甘い死。そのいい方には、世界の全男性の夢とロマンが込められているのでしょう。
腹上死といいますが、ほんとうに女性の腹上でポックリとイッてしまうのでしょうか。専門家によると、じつは女性のお腹から下りた直後というのが、ほとんどらしいのです。だから正しくいえば、腹下死(お腹から下りての死)でしょう。
ただし、女性上位で行為をおこなったあと、男性が死ぬケースもあって、これも腹下死とするとややこしい。事後死とでもいいかえますか。
性行為は血圧上昇や、脈拍の増加を伴います。それに加えて強い心理的刺激(あこがれの女性相手とか、孫のような若い娘相手とか)を受けると、心臓病みや年配者はあぶない、あぶない。
とくに刺激の強いケースにはご用心。だから古女房殿との性行為じゃ、間違っても腹上死をしないはず、といえますね。死にたくなければ、ぜひ奥方と!
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