チヤンコ、ベベはなんの呼び名か<雑学倶楽部>



チヤンコ、ベベはなんの呼び名か<雑学倶楽部>

その場がど~んともりあがる雑学の本
とにかく話をつなげたい雑学<第3章>

その昔、九州にプロレス巡業にやってきたボボ・ブラジルの名が場内にアナウンスされると、若い娘さんたちは、みんな真っ赤になってうつむいてしまったというのは、あまりにも有名な話です。

地方で使われる女陰の異称には、なかなかユニークなものが多いようです。仙台ではチヤンコ、山梨ではベベ、盛岡ではセベ、福島ではベコなどといいます。東京の人が聞いても、なんということはありませんが、その地方の人にとってはオ○○コ級(なぜかこれは伏せ字です)のインパクトを持っているわけです。

「チャンコ鍋を食べる」「赤いベベを着る」。地方に行ったら、こんな言葉を使って女の子を困らせないように気をつけたいものです。

さて、その語源となると不明なものが多いのですが、山形のベッチョについては、こんな説があります。紅花の産地である山形では、京都からの商人の往来が盛んで、置屋がたいへん繁盛しました。酒食以外の「もてなし」(=売春)をするときは帳面を別につけました。そこで、行為を意味する隠語「別帳=ベッチョウ」が転じて、女性の秘所を指すようになったというのです。紅花交易という歴史的事実をふまえた、なかなか格調高い呼称なのです。

「講談社+α文庫」所収

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