「ニベもない」「トドのつまり」の由来は<雑学倶楽部>



「ニベもない」「トドのつまり」の由来は<雑学倶楽部>

その場がど~んともりあがる雑学の本
とにかく話をつなげたい雑学<第3章>

四方を海に囲まれた日本。昔、魚はいま以上に日本人の生活に密接にかかわっていたとみえて、魚の名前に由来する言葉はたくさんあります。

「ニベもない態度」「ニベもなく断られた」の「ニベ」も魚の名前。その浮き袋は昔、「ニベにかわ」という接着剤の原料として利用されていました。「ニベもない」はここから粘着力がない意味に使われ、転じて、愛想がない、素っ気ない、という意味になりました。

「結局」「あげくの果て」の意味で使われる「トドのつまり」は、出世魚「ボラ」の最終的な名称「トド」であることから。

「ボラ」は幼魚のときは「オボコ」または「クチメ」、少し大きくなって「スバシリ」、淡水に入り込んでくるころを「イナ」、海に帰り成長したものが「ボラ」、それがさらに大きくなったものが「トド」と呼び名が変わります。

出世魚は、牛若丸長じて源義経というように、昔は出世すると名前を変えた風習にちなんだもの。出世魚としては、ほかに「ブリ」が有名です。一時、はやった「ブリッコ」のルーツはこの魚にあらず。念のため。

「講談社+α文庫」所収

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