「虎の巻」の語源は<雑学倶楽部>



「虎の巻」の語源は<雑学倶楽部>

その場がど~んともりあがる雑学の本
とにかく話をつなげたい雑学<第3章>

「虎の巻」といえば、教科書の答えがすぐにわかる自習書、ガイドのこと。簡単に答えがわかるため、アンチョコともいわれています。これは「安直」がなまって「アンチョコ」となったものですが、「虎の巻」のほうはなぜなのか、安直にはわかりません。虎はアジア大陸の特産、島国の日本には動物園かサーカス以外にはいません。したがって、出典はやはり中国です。

紀元前12世紀ころ、中国周王朝を創建した文王に仕えた政治家、太公望呂尚が著したという兵法書『六韜』のうち、いちばん重要な奥の手が書いてあるという「虎韜」が出典のようです。そのころの書物は、巻物の形をとっていたため「虎の巻」だったのです。

もともとは兵法を記した書ですが、転じて秘事・秘伝の書、そして学生のなかで教科書ガイドを指す意味になっていきました。一方、学生を教える先生の講義の種本、これもじつは「虎の巻」といいます。

「講談社+α文庫」所収

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