(ボールの) プロ野球などで使われている硬式ボール、いわゆる硬球は、2枚の牛革を木綿糸で縫い合わせて作られている。その縫い目の数は、なんと「108」なのだという。
おお、これは仏教でいう煩悩の数と同じではないか。ピッチャーは煩悩を投げているから、いつもあんなに深刻な顔をしているのだろうか? スポーツ用品メーカーは、2枚の革を引っ張って、きれいな球状を保つために一番適している縫い目の数が、たまたま108になっただけ、と意外にクール。
硬球は、アメリカ大リーグの公式ボールを参考に作られているが、それまで130あった縫い目が、戦後間もなく、突然108に変更になったという。うーん、どうも怪しい(別に、怪しくないか)。
| 書評者プロフィル | 編集長なんちゃってプロフィル | 免責事項 |
Copyright(c)2002-2010 Kenji Noguchi. All Rights Reserved.