森内閣の第2次組閣が終わったら、「中尾前建設相」逮捕の報道がトーンダウンした。ほかにも2人の政治家が関わっているという件はどうなっているのだろう。
大新聞・テレビは、2人を首相経験者、派閥領袖クラスとしか報道しないが、夕刊紙などでは竹下登元首相、亀井静香政調会長の実名が出ている。かつて、「文芸春秋」が田中金脈を追求したとき、政治部記者は「そんなことは前から知っていた」とうそぶいたが、今回もそういうことなのだろうか。記者クラブや番記者といった「仲良し体質」の弊害が出ているような気がしてならない。実際、「噂の真相」ならぬ「噂」誌は6月号、つまり5月段階で「亀井静香政調会長の逮捕はあるか?」という記事を掲載しているというのに・・・。
大リーガーの助っ人が、日本の「野球」は米国の「ベースボール」とは別物だ、と嘆く。その伝で言えば、日本の「マスコミ」は米国の「ジャーナリズム」とは別物なのかもしれない。(2000.7.8)
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