かつて、焼き肉屋といえば、煙モウモウ、油ギトギトと相場が決まっていた。店を出ても、洋服や髪の毛ににおいがこびりついてしまうため、女性客には敬遠されていたものだ。
この問題を解決したのが、1980年3月に発売された、煙を吸い込んでしまう「無煙ロースター」。これを開発したシンポ株式会社(山田武司社長)は、この15年間で約10万台の「無煙ロースター」を売りまくった。
油煙が消えたおかげで、においが気にならなくなっただけでなく、店の内装に白が使えるようになって、店がおしゃれになり、女性客が急増したという。なお、「無煙ロースター」採用第1号店は大阪の「食道園」。
- 野村 進「コリアン世界の旅」講談
cf.焼き肉
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