都知事選候補者の野末陳平が出馬をとりやめ、舛添要一と無党派連合を結成した。いまや選挙と言えば無党派がキーワードになっているようにみえる。
もともと我が国の有権者は、明確な投票行動をしているのは、共産党と公明党の支持者ぐらいで、大部分が無党派層だ。それでも自民党が勝ってきたのは、単に現状維持派が多いというだけの話だ。最近自民党が不調なのは、経済情勢がおかしくなって、現状維持派が流動化してきたということだろう。
明石康が自民で、鳩山邦夫が民主というのはだれもが知っていることで、双方とも無所属で立つというのは、ある意味で有権者をバカにしている。石原慎太郎が立とうが立つまいが、意外に舛添が善戦するかもしれない。(1999.3.8)
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