雨が降った翌日などに、ミミズが地表で大量に死んでいるのを見かけることがある。この原因は、まだ解明されていないが、研究者の畑井新喜司氏は次のように説明している。
雨は大気中を通過する過程で多量の炭酸ガスを溶かしながら落ちてくる。この炭酸ガスを含んだ雨水が、ミミズの孔道中に入ると、炭酸ガスに弱いミミズは苦しくなって穴から這い出してくる。雨がやんで日が差してくると、ミミズは紫外線に当たって動けなくなり、日光のために水分を失って死んでしまう、という訳である。
しかし、この説に納得しない研究者たちは、現在もその死因を調査中だ。
- 中村方子「ミミズのいる地球」中公新書
cf.生態系
| 書評者プロフィル | 編集長なんちゃってプロフィル | 免責事項 |
Copyright(c)2002-2010 Kenji Noguchi. All Rights Reserved.