ラオ屋とは-雑学大事典-ら


ラオ屋


「のり平のパーッといきましょう」(聞き書き・小田豊二/小学館)を読んだ。昭和初期にもかかわらず、子供のころの街の様子が我々の子供のころとあまり違わないのに驚く。

昭和30年代になっても、キセル直しの「ラオ屋」がまだ街を流していた。雁首と吸い口をつなぐ竹の部分にたまったヤニを、蒸気を通して掃除してくれるのが「ラオ屋」だ。なぜ「ラオ屋」かというと、キセルの竹は節と節の間が長いラオス産だから、とのり平は言う。ちょっと眉唾くさいが、これは日本語大辞典(講談社)にも載っている。

聞き書きといえば、竹中労「聞書アラカン一代 鞍馬天狗のおじさんは」(白川書院)が秀逸だ。(1999.5.21)
- 小田豊二「のり平のパーッといきましょう」小学館

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