あの独特な形のビンを見ると、思わずノスタルジックな気分になってしまうのがラムネ。レモネードがなまってラムネになったというが、砂糖と炭酸ソーダと酒石酸(またはクエン酸)をまぜ、水に溶かしてレモン味をつけたわが国特有の清涼飲料水だ。
ラムネが売り出されたのは、明治の始めごろで、当時のビンは、底がとがってキュウリに似た形をしており、口栓もコルクであった。現在のようなビー玉の栓になったのは、1895年(明治28年)のことだ。
ところで、ビンの作り方だが、始めに円筒形のビンの原型を作り、腰の部分を加熱してくぼみをつけ、細く絞られたところでビー玉を入れる。さらに口の部分を加熱して細く絞って出来上がり。そこにラムネを入れると、ビー玉が炭酸に押し上げられて栓になるのだ。
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