オリンピックの水泳の金メダリスト、ジョニー・ワイズミュラーが主演して一世を風靡した映画「ターザン」(1932年)の原作は、米国の作家エドガー・ライス・バロウズが1912年に書いた一種のSF 小説だ。
それによるとターザンは、アフリカ奥地の密林で非業の死を遂げた英国貴族の遺児だという。幸い、メスの大猿カーラに拾われて、たくましい野生児として成長する。彼は動物と会話ができ、ライオンを素手で倒す力と勇気を備えた密林の貴公子なのだ。
ただし、数カ国語を操る語学の天才(なに~?)という設定には、ちょっと首を傾げたくなる。映画では「象の墓場」を探しにやってきたジェーンと恋に落ちる。
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