ルビとは-雑学大事典-る


ルビ


最近、新聞を読んでいて気づいたことがある。ひところよりルビがふえているような気がする。例えば「逢瀬」「要塞」など。以前なら「逢瀬(おうせ)」「要塞(ようさい)」とカッコルビで処理していたはずだ。

文字の拡大が進んで、一行に11文字しか入らない時代に、場所をとるカッコルビは現実的ではないということなのだろうか。ところで、フリガナのことを、なぜルビと呼ぶのか? 印刷に活字を使用していたころ、イギリスでは活字のの大きさを宝石の名前で呼んでいた。ダイヤモンド、エメラルドといった具合に。日本でフリガナに使用されていた7号活字が、イギリスでルビー(Ruby)と呼ばれていた5.5ポイント活字とほぼ同じ大きさだったことから、フリガナのことをルビと呼ぶようになった。

ちなみに、Rubyの発音は本来ルービであるにも関わらず、我が国では宝石はルビー、フリガナはルビと表記している。こうした日本語のいい加減さは嫌いじゃない。(03.07.08)
- 読売新聞校閲部「日本語『日めくり』一日一語」中公新書ラクレ

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