S.スピルバーグ監督が、映画「ジェラシック・パーク」に続き、続編「ロスト・ワールド」も大ヒットさせた。スピルバーグは「ジェラシック・パーク」撮影中から、すでに続編を撮ることを考えていたフシがある。
というのは、ラストシーンで、原作では死亡しているはずの数学者イアン・マルカムを、ヘリコプターで脱出させているからだ。案の定、「ロスト・ワールド」ではマルカムが冒頭から登場して、堂々と主役を張っている。
それでは、前作でマルカムを殺してしまった原作者M.クライトンは、続編小説の中でどう処理したのだろう? 「(コスタリカの旅で)じっさい、いくつかのニュースでは死亡を伝えたほどである」と、軽くかわしている。
- M.クライトン「ジェラシック・パーク(上・下)」、「ロスト・ワールド(上・下)」ハヤカワ文庫
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