ひところ、赤瀬川原平などを中心に、街中のおかしな風景を探し歩く「路上探検隊」というのが話題になったけれど、近頃では街中ではあきたらず、「廃墟探検家」がブームなのだという。
書店では、栗原亨ほか「廃墟の歩き方 探索篇」(イースト・プレス)や小林伸一郎「廃墟漂流」(マガジンハウス)といった本が売れているらしい。中でも、今年の5月に出版された「廃墟の歩き方」は、すでに2万5000部を超えている。栗原らは「廃墟Explorer」というサイトも立ち上げており、その中で、廃墟とは、廃屋、廃工場、廃病院、廃宿泊施設、廃寮などを含む建物、と規定している。
ちなみに、栗原の挙げる廃墟ベスト5 は、1.東京プライウッド(千葉県)、2.ホテル望洋(千葉県)、3.恵心病院(神奈川県)、4.クイーンシャトー(茨城県)、5.K邸(栃木県)となっている。(02.08.01)
- 栗原亨ほか「廃墟の歩き方 探索篇」(イースト・プレス)
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