「毎日会社に行くと、本を読む時間がなくなる」という理由で、入社した会社を3日で辞めてしまうという行為を繰り返していたひとがいる。「本の雑誌」発行人の目黒考二である。
その後、椎名誠と出会い、その月に読んだSF新刊の評を便せんに書いて椎名に送った。この「SF通信」は評判になり、コピー誌として半年目には10部にもなった。「本の雑誌」は、このコピー誌が原点になっているのだ。
目黒、椎名、「漫画アクション」編集者・本多健治の3人が、それぞれの職場の同僚や友人に原稿を頼む身内雑誌として、1976年4月、「本の雑誌」は創刊された。
- 椎名 誠「本の雑誌血風録」朝日新聞社
- 目黒孝二「本の雑誌風雲録」本の雑誌社
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