ちょっと旧聞に属するが、平成10年簡易生命表によると、男の平均寿命は77.16年、女の平均寿命は84.01年で、男は前年より0.03年下回り、女は0.19年上回った。男が下がったのは「自殺の増加が原因」という分析が悲しい。
世間で言う平均寿命とは、現時点での零歳児の「平均余命」を指しているのであり、現在の年齢によって「平均余命」は当然異なる。例えば、現在50歳の人の「平均余命」は男29.46年、女35.51年という具合だ。いずれにしても、男より女の方が6~7年寿命が長い。これは日本だけではなく、長寿国上位のスウェーデン、アイスランド、スイス、オランダなども女性の方が長生きで、逆のケースとしては中国、インドなどがある。
長生きの理由として、女性ホルモンのひとつであるエストロゲンが挙げられているが、ほかにも零歳児の死亡数や、ストレスの差など様々な要因が考えられている。そうそう自殺もね。(1999.11.9)
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