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ベストセラー


戦後50数年の年間ベストセラーを調べてみると、ある時期から(昭和40年だけど)池田大作の著書を中心とした「聖教新聞社」の本が、毎年のようにベストテンの上位に顔を出すようになる。

こういうのは、本当の意味でベストセラーと言えるのかどうか疑問だ。ここ数年の「幸福の科学」モノもそうだけれど。そんな中で、今年のNo.1となった乙武洋匡「五体不満足」(講談社)は大いに健闘したと言えるだろう。98年10月の初版からから数えて現在41刷、420万部を超え、2位の大野晋「日本語練習帳」(岩波新書)31刷、165万部を大きく引き離す大ベストセラーになった。

ちなみに、年間ベストテンの対象外である文庫部門ではビッグコミックスピリッツ編集部編「人間まるわかりの動物占い」(小学館文庫)の18刷、162万部が目を引く。なんだか情けないが・・・。(1999.12.24)
- 乙武洋匡「五体不満足」講談社

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