きれいなものには毒があるというけれど、トリカブトもそのひとつ。夏に紫色の美しい花を咲かせるが、実はこの花に猛毒が含まれているのだ。
トリカブトからとった毒は「付子」(ぶす)と呼ばれていた。昔の人はこれを矢の先につけて、動物を射止めたのだ。このブスが誤って傷口などに入ると、脳の呼吸中枢が麻痺してしまい、感情や思考力が停止して無表情になってしまう。
無表情になった状態を「ブス」というようになり、転じて、表情のない人、美しくない人を「ブス」と呼ぶようになった。
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