歯を掃除するという習慣は、まずインドで始まり、カンボジア、中国へと伝わったという。歯を磨く道具は楊柳から作られたので「楊枝」と呼ばれていた。
6世紀ごろの仏典にはすでに、僧職にある者は、殺生につながるので毛の付いた楊枝を使ってはならないという規定が設けられていたが、中国で、木の柄に動物などの剛毛を植えた今日のような形の歯ブラシが登場したのは15世紀のことだ。
歯ブラシが西洋に伝わったのは17世紀ごろ。それまではどうしていたのだろう。1938年9月、アメリカのウエスト社は、ナイロンを使用した歯ブラシを発売した。
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