コンピューターの西暦2000年問題は、西暦を下2ケタで認識するよう設定したために発生する。たとえ、メモリ不足による省エネのためだったとしても、コンピューター会社のミスであろう。
ところが、この問題を解決するための経費は個々の企業負担で、一企業当たり数千万円もかかる可能性がある。米国の試算によれば、この問題に対応するためのコストは、世界全体で40兆円とも80兆円ともいわれる。自分たちのミスが大きなビジネスチャンスになるというのだから、関連会社はこたえられないだろう。
不況ニッポンでは当然対応が遅れており、現時点で対応が完了しているのは、上場企業の1割にも満たないという。(1998.9.4)
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