いまでこそ、経済大国(現在はそうでもないけど)日本では、外人タレントの公演がひきもきらないけれど、昭和30年代に極東の島国にやってくる外人タレントはほとんどいなかった。
そんな中で、昭和31年に旧ソ連から「ドン・コサック合唱団」を招いたのを皮切りに、ボリショイ・バレエ団やボストン交響楽団など、次々に大物を招いて「呼び屋」と勇名を馳せたのが、当時、国際プロモーターだった神彰氏。人気作家だった故・有吉佐和子さんとの結婚・離婚でも話題を集めた。
プロモーターを廃業してからも、昭和47年に居酒屋「北の家族」を開店して、大衆居酒屋ブームに火を付け脚光を集めた。5月28日、75歳で死去。合掌。
| 書評者プロフィル | 編集長なんちゃってプロフィル | 免責事項 |
Copyright(c)2002-2010 Kenji Noguchi. All Rights Reserved.