今では仁丹といえばオヤジの代名詞みたいに見られてしまうが、昭和初期にはあの銀色の粒が結構おしゃれだったらしい。
1895年(明治28年)に森下南陽堂(現・森下仁丹)から初めて売り出されたときは赤色だったが、1929年(昭和4年)、銀色にコーティングされた。本物の銀を薄く延ばして、生薬の有効成分をコーティングしているのだ。
銀が使用されたのは、無味無臭なので味が変わらないし、空気にふれても酸化しにくく、生薬の有効成分を保護してくれるからだという。
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