銀行も株式会社のはずなのに、経営のトップは社長ではなくて頭取になっているところが多い。どうしてなんだろう。
1869年に設立された「為替会社」が銀行の始まりで、トップは頭取と称していた。1872年に「銀行」に変わってからも、頭取の呼称が継承された。1997年現在、都市銀行11行、長期信用銀行3行、地方銀行64行と、第二地方銀行(旧相互銀行)65行のうち53行が頭取を、残りの第二地銀と信託銀行7行が社長を称している。
頭取というのは、もともと音頭取りに由来している。雅楽や能楽・歌舞伎の合奏の主奏者のことをいい、転じて集団の長を指すようになった。
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