童謡といえば、安田祥子・由紀さおり(安田章子)姉妹の十八番のようになっている。この姉妹は、最近お騒がせの叶姉妹よりは、よほどさわやかだ。
先日、童謡「七つの子」(野口雨情作詞・本居長世作曲)は生物学的に見ておかしいのではないかというコラムを何かで読んだ。「七つの子」の冒頭の部分は「カラスなぜ啼くの カラスは山に 可愛い七つの 子があるからよ」となっている。人間ならいざ知らず、カラスの寿命から見て、「7歳」はすでに子どもではない、というわけだ。う~む。
1955年、砂川米軍基地反対闘争で、警官隊との衝突に疲れたデモ隊の中から、だれからともなく「赤トンボ」(三木露風作詞・山田耕筰作曲)の歌が流れ、静かに広がっていったという話を聞いたことがある。童謡は、心のふるさとであり、あまり重箱の隅をつつかない方がいいのかもしれない。(2000.10.21)
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