現代では、上げ底といえば、みやげ物のお菓子などの中身を多く見せるためと思われているが、そもそもは賄賂を贈るための仕掛けだったのだ。
ふつうの折箱に見せかけて、下にはお金が入っているという仕組みだ。 これが流行しはじめたのは、江戸時代の5代将軍徳川綱吉のころ。汚職で名をはせた柳沢吉保に贈賄するために考え出されたものといわれている。
当時の役人は、折箱にふれただけで、どれぐらい金がは入っているかピタリと当てたらしい。 昔も今も、役人の体質って変わっていないのね。
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