最近、伊能忠敬の作成した「伊能図」がイギリスから137年ぶりに里帰りした。彼が測量技術を学び、日本地図の作成に取り組んだのは50歳になってからだというから驚く。
忠敬は、下総国佐原の伊能家の当主を務めていたが、50歳で隠居し、江戸に出て、天文の専門家・高橋至時の門下生になって、天文と測量の勉強を始めた。
彼は、6年間にわたって学習を重ね、56歳の春から16年の歳月を費やして、日本全国の地図を作成した。その正確さに感嘆したシーボルトは、「伊能図」を模写してヨーロッパに持ち帰った。
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